Story
ストーリー
大手銀行副頭取の秘書として働く山本舞子。
才色兼備で誰もが振り向く美しさを備え、周囲の憧れの的である彼女には、裏の顔があった。
夜は、銀座の高級クラブでホステスとして働き、自分の美しさにふさわしい男性を品定めする顔だった。
ある晩、ついに彼女が本当に待ち望んでいた人物がやってきた。将来の総理大臣の有力候補と言われる塩村太郎。
太郎が舞子に惹かれるまでにそう時間はかからなかった。
すべては彼女の思惑通りに事が運び、結婚の準備が着実にすすめられていく。
しかしそんな中、太郎の人生の師である教祖・橘勝子から、舞子が「九尾の狐」に取り憑かれた妖魔であると告げられる。
自分の美しさによって、国を滅ぼしてこそ満足をえられる舞子。
それでも「彼女にも良心がある」と信じたい太郎の葛藤は膨らんでいく。
結婚式当日、果たして二人の運命は───